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Dando un paseo a ...
美味しかったワインや印象に残った場所を綴ります
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2014 Champagne 紀行 no. 3 ~ Krug à Reims
Mesnil-sur-Oger から戻り、簡単にランチを済ませてランスに向かう
向かった先は、Maison Krug !

一般にはオープンではないが、とあるコネクションから訪問の機会を得ることができました
2年前にも我々の訪問受け入れを了承いただいたのですが、当時はスケジュールが合わず断念・・・ 
今回は半年前から日程を決めて準備したのでありました

あと、願わくは Mr. Olivier Krug に会えればなぁ・・・

Aÿ からは Dizy を通って D951 を北上し、ちょっとだけ高速で北西に抜けて、ランス駅前を通過して Boulevard Lundy に入ってすぐ
車を止めて Rue Coquebert を曲がります

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Maison Krug
2年前、Reims を散策したときには閉じられていたこの門、今回は我々を迎えるために開けられていたのでした!

そういえば、門の色が臙脂 (えんじ) 色に変わっていますね

奥のレセプションに向かって入って行くと・・・

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Krug の文字の刻まれた車

臙脂とクリーム色の Krug カラーですね

到着を知らせると、今回案内してくれる Ms. Mylène が出てきてくれました

挨拶の言葉を交わしていると、我々の後ろに Mr. Olivier Krug 登場!
「ようこそ」と日本語で言葉をかけていただきました
東京のイタリアン?に2年ほど居られて、日本語も分かるとのこと
一緒に写真を撮る間もなく、「後でね」(と言われたと思う)と退出されました

最後のデギュスタシオンでもう一度会えると信じていたのですが・・・
我々の訪問が盛り上がりすぎて?2時間を大きく回ってしまい、醸造長らとの定例デギュスタシオンに入ってしまわれて会えなかったのでした
残念でしたが、メゾンでお会いできただけでも良かったです ^^

やや上気しながらも、促されてソファーに腰を下ろすと・・・

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Grande Cuvée NV

ウェルカムシャンパーニュがこれです!

裏ラベルには6桁の数字、"Krug ID" が記されている(5年前から、Mdm. Maggy Henriquez の提案)
Web or スマートフォン・アプリで細かいデータが見られるようになっている
(このワインの詳細は後の方で・・・)
それぞれのシャンパーニュ、ロット毎なのだが、ID に対して音楽を対応させているとのこと → うまく動作しない ^^;
そう言えば、Eric Rodez さんもシャンパーニュを音楽になぞらえていたなぁ

Krug では、「全体としての性質」と「パーセル毎の性格」を重要視している、とのこと

ラタトゥイユに喩えて話をされてましたが・・・
それぞれの材料を大事にして調理、その後で合わせて味を調える
アロマ、味わい、テクスチャなど、いろんな要素が個々のパーセルで異なるから

ここから、メゾンの歴史の説明に・・・

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創業者 Joseph Krug

創業者 Joseph Krug は 1800年、当時フランス領であった Mayence (現在のドイツ Mainz) の生まれ
当時、長子相続制ということもありフランスに
その後、ヨーロッパを転々とし、パリに至る
その頃、Jacquesson に出会い、1834年から右腕となって働く(8年間)
しかし、Jacquesson の「良年を待つ」というスタンスと、Joseph の「毎年のように良いシャンパーニュを提供したい」という思いからアサンブラージュの方向とで徐々に意見が対立するようになる
1843年、Maison Krug を立ち上げる
当時の Joseph に共鳴する唯一の理解者はネゴシアンの De Vives 氏のみであったらしい

現在のメゾンでのレゼルブ管理方法なども、手書きで記された Joseph の哲学に基づいている

実は、何年か前に Joseph の手書きのノートが発見されたらしいが、書かれていたことはメゾン内で伝承されてきたことと同じだったとのこと

Joseph は息子が6歳だった 1848年からノートに書き記し始めた
Joseph が没したとき、息子は24歳になっていた

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Joseph 直筆のノート

Joseph の哲学の一つの重要な点として、「良い要素から、良いシャンパーニュが生まれる」というのがあるとのこと
生産者を変えることは稀で、5世代に渡ってブドウを供給している栽培家もある
エノログは生産者のことをよく知っている(生産者をデギュスタシオンにも招いている)
現 Chef de Cave, Eric Lebel 氏は 15年、先代の Henri Krug とも4年一緒に働いた

ワインのデギュスタシオンは、4人のエノログとオリヴィエ氏で試飲
200~250種類のワイン(混ぜないで保存されているレゼルヴ 150種類を含む)を、11月から3月に渡って、週3、4回やっているとのこと

Maison Krug でのアサンブラージュに係わる重要度の順位は明確で・・・
1. Grande Cuvée
2. vins de réserve ← 将来を決める
3. Millesime

Rosé については、レゼルヴ割合が Grande Cuvée より少なめだが同じコンセプト
赤ワインは Aÿ のピノノワールで、フレッシュ感・スパイス感を与えたいのだとのこと

ここまで説明を受けて、メゾンの中を見学に出発!

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中庭からみたメゾンの建屋

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たくさん実っている cerises

味見させてもらったが甘い!

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長年使用されたバリック

ワインの醗酵はすべてバリックで、7~10日間
2~4ヶ月静置して澄ませて INOX のキューブに移す
シャンパーニュ樽なので 205L、5000樽くらいあるとのこと
1ha からおおよそ30樽、タイユは売る

いよいよ醸造施設とセラーへ!

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門をくぐってメゾンの建屋へ

階段を下りて行きます

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瓶熟中のシャンパーニュ達

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リュミュアージュ中のジェロボアム?

奥に進むと INOX キューブがずらりと並ぶ

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INOX のキューヴは、スーティラージュ後のワイン用、400キューヴある

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レゼルヴは 1998~2013年まで 150種類
キューブは上下2段に分かれている(Courms社製だったか?)
キューブは 1960年から使用しているが、それ以前は大きいボトルを使っていた

Grande Cuvé で、6年瓶熟
ミレジメは、10年瓶熟
ロゼは、5~6年瓶熟

デゴルジュ後、8ヶ月寝かせる
当然ながら、シャンパーニュの作りは長期熟成向き

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リュミュアージュ中のボトル達

セラーの奥には・・・

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お宝のセラー

手前の棚には 1880~1920年のシャンパーニュ!

一部のボトルは立てていますが、最近 Krug でも打栓されたボトルは立てて保存するのが最も確実との結論に達したとのこと
若旦那のとこは最先端を行ってたんですね~ ^^

試飲室に移動してデギュスタシオン!

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奥の試飲室に向かう廊下

歴史を物語る写真が壁を飾っていますね

通路には愛好家の心をくすぐるグッズが・・・

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ボトル・ホルダー?

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グラス3脚と各人用のスピトゥーンにノートも

ノートはお土産です ^^

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試飲は3種類

ダメもとで Olivier 氏にもう一度会えないか、と聞いてみたが、重要なデギュスタシオンに入ったとのことで却下されました >_<

気を取り直して、先ずは・・・

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2003

暑い年だったはずなので、酸が低いかと思いきや、
フレッシュかつ熟した果実とバランスするしっかりとした酸・・・
先入観はアカンねぇ

Ms. Mylène の説明によると・・・

暑い年で、15,000人の死者が出たくらい
春は素晴らしかったが、4月に霜が降りたためシャルドネを失った
史上かなり早く収穫が始まった(8/23~)
熟した果実とフレッシュな果実が混在していたため、房を切る人がセレクトした
熟していない房は残したので、10月までかかった(特に、Verzy, Verzenay そして ピノムニエ)
ブドウを収穫した時期によって別の醗酵、保管をした

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裏ラベル ID : 313044

Krug ID の情報によると・・・

PN 46%
Ch 29%
PM 25%

dégorge : 2013 été

2003年は、乾燥した冬と春の後に早く花が咲き、その直後に2度霜が降りたため、特にシャルドネを多く失った
8月の平均気温は 28.5℃を記録し、1822年以降最も早く8月23日から収穫が始まったが、ブドウの熟成にバラツキがあったため一括して収穫というわけにはいかず、結局10月初旬まで続いた
収量は少なく、過熟気味もあれば未熟なブドウもあった
Krug としては通常より黒ブドウ比率が高くなった
Villevenard, Sainte-Gemme と Courmas (Reims の南西 10km)のムニエの表情の豊かさと生き生きとした感じが現れ、モンターニュ・ド・ランスの北斜面と南斜面のピノノワールがバランスの良さとフレッシュさを出している

説明はほとんど完璧ですね

続いて・・・

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2000

こちらなコーヒーのヒント
クラシックな作りという印象、バランスと調和
この年も夏は暑かったが、日照と雨のタイミングが良かったとのこと

ミレジメを作るのは、年のエピソードが語れる、その年の気候などの特徴が出せる、とのコメント

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裏ラベル ID : 412048

こちらも、Krug ID の情報によると・・・

PN 42%
Ch 43%
PM 15%

dégorge : 2012 automne

2000年は6月まで順風満帆も、7月2日に鳩の卵くらいもある雹が激しく降り、モンターニュ・ド・ランスの北側のピノノワールは壊滅的な被害を受けた
その後は回復して穏やかな夏の後、9月中旬に良好な収穫を得る

2000年の特徴としては、熟した柑橘の香りを持つ Trépail と Villers-Marmery (Trépail の北 3km)のシャルドネを Avize, Mesnil-sur-Oger に加えた
ピノノワールはメゾンの特徴でもある Ambonnay, Bouzy, Aÿ をアサンブラージュ、そこにアサンブラージュの完成に不可欠な
Villevenard (Congy の南西 5km)と Sainte-Gemme (Épernay の西北西 25km)のムニエを加える

最後は・・・

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Grande Cuvée

やはり、これがこのメゾンにとって重要なんですね

複雑でしっかりしている、余韻も長い
さすがですね

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裏ラベル ID : 312036

最初にウェルカムで出してもらったものと同じロット

Krug ID の情報では・・・

PN 44%
Ch 37%
PM 19%
(最終的なセパージュ)

134のキュヴェ、1990~2005年の 12の異なるミレジメのアサンブラージュ
ベースの 2005年は 50~65%
dégorge : 2012 été (瓶熟期間 6年以上)

最後に、"Clos" の話

Clos du Mesnil と Clos d'Ambonnay は音楽で言うとソリスト、とのこと
パーセルの個性を大切にしている

Clos du Mesnil は 1971年に購入、1979年から生産 ← (1973年を1992年頃に見たような気もするが・・・)
Mesnil-sur-Oger 村には 20パーセル所有しているが、そのうち 5パーセルがクロ
Clos d'Ambonnay は 1995年に購入

さらに、Krug Collection については、ミレジメと同じだが、メゾンでベストを考えるコンディションであるカーヴに長く居て、その後デゴルジュされて世に出たもの

最後に、いくつか質問を

自社畑の比率は 33~35%
プレソワールは置いていない
Clos du Mesnil は伝統的な垂直式、他の多くは Coquard社の水平式
すぐに絞るようにしている
ヴィニュロンは 1878年からほとんど同じ
ドザージュは 7 g/L 未満、Sucre de Cane (サトウキビ糖)を使用しているが、何由来かは大したことではないと考えている

3時間を越える訪問でしたが、満足できました ^^

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帰る前にメゾンの中庭を望む

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Krug をモチーフにした絵

最後までプロフェッショナルな印象を受けた応対でした
Merci beaucoup !!
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