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Dando un paseo a ...
美味しかったワインや印象に残った場所を綴ります
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Axum 1 アクスム 其の壱
Debark に戻った翌日は、エチオピア北部の古都 Axum (アクスム) への移動日
途中 Shire (Inda Selassie とも呼ばれる) を経由して、直線距離では200kmにも満たない・・・
が、一日掛かりなのだ ^^;

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Shire 行きのバス
このバスもそうですが、いすゞ製が多い
山間部を通る狭くてカーブの多い道なので、車体短めのバスがほとんど

この Shire 行き、Debark が始発ではなく、Gonder から来る
乗ってる時間が長いので、国立公園のオフィスで座席確保をお願いしていた
って、システマティックな話ではなく、Gonder から乗っておいてもらって、Debark に着いたときに交代してもらうのだ

念のため確保しておいたが、この日はバス2台だったので、Debark で客集めしていたが・・・ 

Simien_167-1.jpg
バスターミナルの様子

近郊へのミニバスは、トヨタ Hi Ace がほとんど

9時頃に Debark を出ると、険しい山道を登ったり下りたり・・・ 時間掛かる割りに進んでない気がする
最初の坂を下りると、Sankaber を見上げることができた
おぉ、あんな高い崖のところを歩いてたんね~

バスは途中何回も止まる
乗客の乗り降りだけでなく、検問所がいくつも・・・
"ファレンジ" はチェックもされないが、他の乗客は書類見せろと言われたり、荷物を調べられたり
中には苛々して殺気立つ乗客も
反対に、急かされた検問所の係官が逆切れして停車バーを上げずに仕事放棄することもあったりして、すんなりとは行きません
事情が良くわかりませんが、こっちは待つしかない・・・

ちょっと赤茶けた山々を上り下りしながら、4時過ぎにようやく Shire のバスターミナルに到着
エチオピアでは午後になると急にバスの便数が減るが、幸い目指す Axum (アクスム) 行きのミニバスはあるようだ
が、またも客引き合戦でなかなか出発せず ・・・ Vamos !!
このシステム、変えてくれへんかなぁ・・・ 5時前にようやくほぼ満員に

薄暗くなってきた道には、あちらこちらに道路工事現場が

Simien_169-1.jpg
中国の建設会社が工事に入っているようです

夜8時前、Axum の町に入ると人の数は増えたが、町に明かりが無い・・・ と、ここも停電でした >_<
明かりがないので、宿探しもままならなさそうなので、バスで一緒だったブルガリア人旅行者と同じ宿を目指すことに
バスの車掌に頼んで宿の前で降ろしてもらった

ロウソクの明かりを頼りに宿の部屋を品定めして決める
電気来てないので、明かりが無いだけでなく、水も出ない(高架水槽にポンプで揚げていた)
シャワーは諦めて、ロウソクの明かりで晩ご飯にしたのでした

翌朝、郊外の修道院を尋ねるべく車を手配 (US$100/day)
実は前の晩、ロウソク片手に "ファレンジ" 4人集まって一緒に行く打ち合わせをしていたのでした

向かうは Debre Damo (デブレ・ダモ) という修道院
実はエチオピアに興味を持ったのは、高校生くらいのときBBCでデブレ・ダモを見たからだったのでした
Eritria (エリトリア) との国境近くの辺境にあるので、バナナなどの食料を買って出発
ガソリンスタンドが停電で機能してないため、手動で給油

2時間くらいところどころ舗装してある幹線道路を通り、表示の無い小さなジャンクションで北に小道を入っていく
デブレ・ダモの修道士さんを乗せてあげ、ここからは瓦礫の道 ^^;
途中兵士によるパスポートチェックがあった
やはり国境近くの緊張感はあるが、チェックを終わると若い兵士は笑顔で見送ってくれた

瓦礫の小道に入ってから40分ほど、目の前に巨大な岩山が迫ってくる

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Debre Damo

聳え立つ岩山の上は割合フラットになっていて、そこに修道院がある
エチオピア9聖人の一人、Abuna Aregawi によって6世紀に建てられたとされる
ここは女子禁制とのこと

その入口はココ
 ↓↓
Axum_38-1.jpg

これは何処かというと・・・

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20m以上の崖の上・・・これをロープを頼って登ったところ

修道士たちは自力でロープを手繰って上がっていくが、旅行者は命綱を腰に巻いて、上から補助的に引っ張ってもらう
引っ張りサービスは有料 (50 Birr) ^^;
入場は 100 Birr

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次の人が腰に綱を巻いてもらっているところ

そう、体の重さを恨みながらも、既に登ったのだ!
がんばれ~

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登ってくぐる門

門の横から来た方向を眺める・・・

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右奥に見える二つの岩山の間から、S字を描くように右手前に車で来た瓦礫道

Debre Damo の特徴は、先ず何といっても場所のセッティング
この辺りに特徴的な岩山の頂上にある修道院、そして外界と隔てる急峻な崖

その崖には・・・

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サボテン、かな?

地層が水平です
これらの岩山、どのように出来たんやろね?

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さらに登って頂上へ

頂上には動物達が住み着いていました

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頂上には教会と修道士の住居、そして畑もある

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貯水池、たくさん作ってある
昔は水道もなかったやろからね

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宗教儀式にも使われるらしく、階段がある

教会の傍には塔があって登ることができる

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塔を登りながら辺りを見渡す・・・

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修道士の住居、庭先が畑になっている

牛を使って耕している人も、牛も引っ張り上げるのだそうだ

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小さな村くらいの規模になっている

塔の上からは Debre Damo の岩山からのパノラマが素晴らしい!

西から反時計回りに北方向まで

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北に少し行くと、そこはもう エリトリア領

左手前にあるのが Debre Damo で最も重要な Abuna Aregawi 教会

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Abuna Aregawi Church

典型的なアクスム様式の建築とのこと

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この教会の窓は・・・

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実は窓ではなく、聖人が描かれている

6世紀から続く教会だけあって、多くの宝物があるようだが、あまり公開されることはない模様

教会内には・・・

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Ga'ez 語で書かれた聖書、比較的新しいもの

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壁に掛けられた絵、こちらもあまり古くはない

修道院を一通り巡り、下界に降りる・・・ 再びロープで >_<
腕の力を振り絞って体を支える、ふぅ、何とか辿り着いた ^^

Debre Damo からの帰り、何度も振り返って岩山を見上げたのでありました
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